私はバーチャルから来た人です

 2006年にEver Questなどを主にやっていたネットゲーマーの私は、ゲームサーバーがトラブルで重いのを理由にギルドメンバーに1週間の休暇を取ると言い残し、セカンドライフという仮想世界でアバターを作りました。 アニソンDJカフェ・バー雷神の店長Linzoo(りんずー)です。

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 すっかりその自由度の高さにセカンドライフに魅せられた私がEver Questへ戻ることはその後ありませんでしたw ほんと皆さんごめんなさい(><

 セカンドライフは私がはじめておよそ1年後に日本でも大流行したバーチャルワールドです。 その時にはテレビ局から取材されたり、NHKのクローズアップ現代にまで出るはめにもなりました~当時フリーとはいえTBSのディレクターをしていたので放送後「なにやってんすか!w」って怒られたけどねw

 

 そこは別世界~

 「セカンドライフは何から何までUserの手で作ることができる世界」

これは、イベントをしたいならイベントの看板のデザインから自分でやるって意味です。

 そして大きなイベントには数十人の人が集まってきます。

 なので主催者は、それをすべて文字チャットで速やかに誘導し、仕切って時間通りにイベントを進行させます。

 

 Ever Questなどの大人数で狩りをするMMORPGから来たリーダークラスの人達にとって、10人や20人は数ではありません。 なにしろドラゴン級を倒すには60人から人が必要だったからです。

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 私もそのはしくれだったので、Ever Questで培ったチャット力は、セカンドライフでのイベント開催に大いに役立ちました。

 その後、私のようなみんなより少しだけ経験のある人たちが集まっては各地で音楽イベントやゲーム、お芝居、レース、座談会などあらゆるイベントが開催されることいなりました。

 そして最後に生まれたのが、放送局です。はい、バーチャルのねw

 当時は音声StreamingいわゆるShout CastやIce Cast、Nice Castとかってやつで音声だけのラジオでしたが、StickamやUstreamが世にでてからは本格的にTV放送局として発展してゆきました。

 その放送局の一つVWBCが、5周年を迎えて記念放送をするということで中野雷神が中継場所の一つに選ばれました。

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  なにげにニコニコ笑ってるおっちゃんがいますが、実は結構蒼々たるメンバーだったりしますw

  セカンドライフでのもっぱらのテーマは「バーチャルとリアルの融合」というものだったので、バーチャルにある老舗Clubの雷神がリアル中野にアニカフェとしてオープンしたことは、けっこう注目されていたこともありました。

 

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 雷神ではパネルディスカッションを行いました。 内容は昔話とこれからのバーチャルワールドやARやMRについて真面目に語ったりしてます。

 同時にその隣では雷神の売り上げに貢献してくれる人たちも!w ↓

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 無事に生放送も終わり、めでたしめでたしとなりました。

 

 ~そしてLinzooが思うこと~

 今、ようやく世間はスマホなどの普及でソーシャルメディアでのマーケティングやコミュニケーションを享受しはじめました。

 そしてバーチャルで出来るんだったらバーチャルでいいじゃん?って感じになってきてます。

 でもすこし先を歩いている私たちでも、いまだにバーチャルとリアルの融合というテーマに答えを見つけることができないでいます。

 答えが見つからないということは、たぶん「バーチャルで出来るんだったらバーチャルでいいじゃん?」ってだけではダメなんでしょう。

 いつも私が持ち出すたとえなんですが、「電話ってかつてバーチャルだったでしょ?」でも今はどう?リアルだよね?でも、よく考えるとやっぱりバーチャルじゃない?

 電話でしか話したことの無い人と、いつか会ってみたい!って思ったりもしますよね。

 人ってやっぱりそのあたりが、複雑に出来てる気がします。

 

 バーチャル生まれのLinzooは、リアルでアニカフェを営業しながら今でも、そんなことをぼんやりと考えています。 皆さんはどう思いますか?

 

 アニカフェ雷神

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